クィーンズ〜ハチなるか、ハチならざるか、それが問題だ〜 Queenz: To bee or not to bee Mandoo Games
「ハチが欲しいが、タイルも取らなければ」
■自分の番ではやることは2択。蘭のタイルを取るか、庭園を広げるか。
蘭のタイルを取る場合、盤面の庭師駒のある初から1〜3枚の蘭のタイルを取り、自分の倉庫へと動かして、取った枚数分庭師駒が移動する。
1〜3枚の蘭のタイルを取るが欲しいタイルを自由に取れるということはなく、1枚であればその列の好きな蘭のタイルを取ることができるが、2枚以上取るとハチの描かれたタイルを取ることができない。
ハチの描かれたタイルはゲーム終了時に自分の庭園にある養蜂箱の周囲8マスにハチがいるとその数分点数が得られる。
この点数はうまく養蜂箱とハチが組み合わさると大きな点数が入る。
しかし、ゲーム終了タイミングは誰かが5枚目の庭園タイルを配置したら他のプレイヤーの手番が残り1回ずつとなる。
では、この庭園タイルはどうなると取れるか。
手番でできることの2つ目として、庭園タイルの獲得がある。
これは庭園タイルはどれも5マスで構成されているが、自分の倉庫に置かれている蘭のタイルと手元に残っている養蜂箱駒で庭園タイルを埋め切れる状態であれば庭園タイルを獲得し、庭園を埋める形で蘭のタイルと養蜂箱を配置する。
この時に同じ色の蘭のタイルのグループの大きさにより得点ができる。
つまり、手番でタイルをたくさん獲得し、庭園に配置することにより、蘭のタイルの配置による点数が入り、ゲーム終了に向けゲームを進めることができるが、養蜂箱での点数でより大きい点数を獲得するには、1回で獲得できる蘭のタイルの数が少なくなるが、ハチの描かれたタイルを取らなければならないのだ。
自分の手番では、この2択であり、選択肢としては非常にシンプルであるが、自分が何をやりたいかと、次のプレイヤーは何をされたくないのかがなんとなくわかり、どちらを取るか悩ましい場面がある。
また5色ある蘭全てでグループを作ることによる早取りのボーナスも存在するため、無闇に取りたい色の蘭を取ればいいというわけにもいかない。
少ないルールでありながら考えところがあるゲームだ。
ルール説明込みで、約40分。
駒やデザインが可愛く、子供と一緒にプレイも可能なため、家族やあまりボードゲームをやったことのない人にも勧められるゲームである。