ソレニア 日本語版 (Solenia)
資源を獲得しながらミッションをクリアするボードゲーム
「ソレニア 日本語版」は14枚の手持ちカードから1枚ずつボードに出して、与えられたミッションをクリアするシンプルなゲームです。
世界観が独特で雰囲気があり、ゲームボード自体がゲーム進行に合わせて入れ替わるギミックがかなりユニークになっています。
プレイ人数は1~4人で、時間は30~40分程度で1ゲーム遊べるテンポのよさも魅力でしょう。
対象年齢は10歳からですので、家族でプレイするのにもピッタリです。
■ストーリー
舞台は何千年も昔の小さな惑星ソレニアで、北半球がずっと夜、南半球がずっと昼というサイクルになってしまったところから始まります。
プレーヤーは飛空艇でソレニアを移動し、それぞれの住民が必要とする資源を調達するミッションをクリアしながら、最高得点を目指します。
■遊び方
ゲームボードは5つのタイルに分かれているので、組み合わせて1枚のボードにし、中央にコマとなる飛空艇を置きます。
プレーヤーには14枚の手札カードとミッション用ボードがそれぞれ配布されます。
手札カードは3枚ずつ手に持ち、残りは山札にして手元に置いておきましょう。
ゲームが始まると、プレーヤーは順番に手札を1枚ずつボードに出し、山札から1枚ずつ手元に補充します。
14枚すべてを場に出し切ったところでゲーム終了となり、獲得点が一番高い人が勝利となります。
■ゲームの特徴
手札は中央に穴が空いていて、周りに0~2までの数字が書かれています。
ボードに出すときは飛空艇の周りか、すでに置いてあるカードの隣に置くことができますが、中央の穴から獲得できるものが見えるようなデザインです。
獲得できるのは資源か勝利点で、資源のところに2のカードを置けば資源を2個、星マークのところなら勝利点を得られます。
0のカードを出すと飛空艇を前に進ませることができて、そのときにボードの一番後ろにあるタイルが裏返り、一番前に移動されることになります。
獲得した資源は自分のミッション用ボードに格納することができるのですが、スロットの数に限りがあるので入り切らなくなったら捨てなければいけません。
ミッションは昼側のミッションと夜側のミッションの2種類があり、それぞれクリアに必要な資源が異なります。
産出される資源も昼側と夜側とでは異なるので、うまく見極めて獲得するのがポイントです。
クリアすると目標タイルをゲットできて、それを自分のミッション用ボードにはめることで6箇所のスロットが徐々にアンロックされていきます。
■ここに注目
0のカードを出したときに飛空艇が進み、後ろのタイルが前へ移動し、場の昼と夜が徐々に入れ替わるのが大きなポイントです。
移動前にそこに置かれていたカードは捨てられますが、一番下に書かれている資源や勝利点を獲得することができます。
飛空艇を移動することで資源を獲得するほかに、ほかのプレーヤーのチャンスを妨害するという戦法もあるでしょう。
追加資源を支払うと、手持ちカードを飛空艇から遠い場所に配置することもできるので、どこにカードを置くかで有利不利が左右されることになります。
■ここがおもしろい
とてもシンプルなのに、奥が深く頭を使うゲームです。
基本ボードと上級ボードが用意されていて、基本ボードは資源の獲得も比較的簡単なので、子どもと一緒に遊ぶのにピッタリでしょう。
裏面の上級ボードはなかなか思うように資源が集まらないので、ボードゲームファンでもアツくなれます。
何より世界観やデザインがよく、雰囲気があるので、見ているだけでもワクワクする魅力あふれるボードゲームです。