ディープ・ブルー Deep Blue Days of Wonder

「もう1つ引ければ得点できる!!」

■サルベージによる宝石の獲得を目的としたゲーム

Days of Wonder社のゲームはコンポーネントが凝っているという特徴があるが、今回も各プレイヤーか得点を入れる用に11つ宝箱が付属している。

 

さて、どんなゲームかというと先程挙げた様にサルベージをテーマとしたゲームであり、潜伏ポイントへと船を進め、雇った船員の効果により、危険を回避したり得点したりすることを目指す。

最初は各プレイヤー船のカードしか持っていないが、手番で

・船員の雇用

・船を進める

・潜水

・休息

のどれかを行い手番を進める。

船員を雇用すると、危険を回避できたり、潜水時に条件を満たしていれば得点ができたり、船の移動距離を伸ばすものがあったりする。

船員を雇用するにはコストが必要なのだが、このゲームにはコインや紙幣のコンポーネントはない。

では、どのようにコストを支払うかというと、手札のカードにはいくつかの効果を持っているものがあり、その効果の一つに紙幣が描かれており、雇用の際に使用することにより紙幣として使うことができるのだ。

そして雇った船員のカードはすぐ手札となり、次の手番ですぐに使用することができる。

このように船員を雇用することにより、どんどんゲームを有利に進めることができる、ゲームの要素の一つとして手札構築の要素が入ってくるのがこのゲームの特徴だ。

そして、手札のカードを使い、自身の船を潜水スポットまで進め、潜水スポットまで行くと、潜水のアクションができるようになるのだが、この潜水を行うかどうかで悩むのが、今のまま潜水を始めて大丈夫なのか?ということである。

このゲームは使用したカードは手札に戻ってくるのではなく、自分の捨て札になる。

この捨て札を回収するのに1アクションが必要であり、また捨て札が全て回収できるわけではなく、ランダムに3枚回収なのだ。

今の手札のまま潜水にチャレンジするか、それとも高得点や危険の回避のため、1度手札の回収をするか、ここがなんとも悩ましい。

また潜水を行うことにより、潜水チャレンジ成功時のボーナスがあるため、他のプレイヤーに潜水を行われるより前に自分で潜水アクションをやりたくなる仕組みになっているため、ここの駆け引きが面白い。

そしてメインとなる潜水。

潜水ではまず潜水をどこで行うのかを決めるのだが、潜水すると決めたスポットの隣のマスに船コマを置いているプレイヤーは、潜水スポットに集合することができる。

これによりあと1歩足りなかったということが起きないことに加え、潜水が行われそうな箇所がいくつかある場合にどこで潜水されても参加できる位置に船コマを配置するということを考える場面も出てくる。

潜水をすると、1つずつ袋から宝石を出す。

ここで得点となる宝石を出せれば良いのだが、潜水失敗に繋がる青と黒の宝石を出してしまうこともある。

この青と黒の宝石は1つ目はセーフなのだが、2つ目からは潜水から脱落する可能性があり、その宝石が出る度に該当する船員カードを手札から出し、危機を回避する必要がある。

ここで、潜水を無事終えれば宝石の点数が入るが、失敗すると宝石の点数を得ることができず、手札から使用した船員カードのみの点数しか入らないため、どこまで潜水を続けるかのチキンレースが行われるのだ。

ここがとてつもなく盛り上がるポイント。

ついもう一回引きたくなるのだが、ここで冷静にならないといけないが、どうしても夢を見てもう一回引いてしまう。

ここが勝負の分かれ道になると言っても過言ではない。

船員の雇用からゆっくり始まり、ゲーム終了タイミングとなる4回目の潜水までがとても早い。

1時間弱で終わり、ゲーマー的な楽しみ方とパーティーゲームとしての盛り上がりのあるゲーム初心者にもオススメの作品。

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