コードネーム 日本語版 (Codenames)
ルールは簡単、でもおもしろいのが人気のボードゲーム
■ボードゲームのなかでもかなりの人気を誇るおもしろゲーム
「コードネーム」は2016年にドイツゲーム大賞を受賞した大人気のボードゲームで、日本語版があることから、日本でも多くのボードゲームファンに楽しまれています。
ルールは簡単なのにおもしろいというのが人気のボードゲームに共通する点ですが、その意味ではこのボードゲームは勝っても負けても楽しめるというところが秀逸です。
「コードネーム」というゲーム名からも推測できるように、ヒントから正解の言葉を見つけるという簡単なルールは、誰にでも理解できます。
そのうえで、ゲームを楽しくする要素が実にうまく考えられているのです。
■諜報部員となってエージェントに接触するという発想のおもしろさ
「コードネーム」のルールは、2つの対立するスパイ組織の中にいる味方のエージェントを探し出すというものです。
そのために与えられるヒントは1つの単語で、この単語を元にコードネームしか知らないエージェントを探し出さなければなりません。
当然のことながら、エージェントは敵にも存在しますので、敵方のエージェントに接することなく、味方のエージェントを見つけ出す必要があります。
ヒントから正解の言葉を見つけ、その言葉からエージェントを探し出すという、スパイ映画的な要素も人気の理由と言えるでしょう。
ヒントの言葉から正解を紡ぎだすという作業がゲームの中心となっているのが勝っても負けても楽しめるというゲームの精巧さにつながっています。
■短時間で遊べるゲーム
青と赤の2つのチームに分かれてプレイする「コードネーム」のプレイ人数は、2~8人となっているものの、各チームにヒントを出すスパイマスター1人が必要で、そのほかの人が回答者となることから、人数が多い方が楽しめるゲームです。
最大8人でプレイする場合には、スパイマスター1人に対して、回答者3人というチームで対戦するわけです。
回答者が多ければ多いほど、単語1語に対してのヒントのバリエーションが多くなるため、より楽しめるでしょう。
15分という短時間で遊べるゲームですが、さまざまなワードが書かれたコードネームカードが200枚あります。
言葉は表裏に書かれていることから、いわば400枚の意味を持つコードネームカードとなり、このなかからエージェントを探し出すことになるのです。
この200枚からランダムに25枚を選び出し、テーブルに並べ、スパイマスターは青と赤それぞれの正解となるキーカードをスタンドに立てますが、スパイマスターだけが見られるようになっています。
カードには敵味方双方のエージェントだけでなく、一般人やこれだけは引いてはいけない暗殺者もありますので、何度行っても同じ結果になることはないのが「コードネーム」というゲームの最大のおもしろさです。
200枚のカードの表と裏を駆使するため、言葉からヒントを紡ぎだす作業はいわば言葉遊びの要素が大きく、大勢で遊ぶほど盛り上がるのもわかります。